2013/2/4 : 無題。(きのこ) |
二月になってこっそり日記を更新するきのこ。 正月など無かった事にする作戦。 ■ ついに『Fate/EXTRA CCC』のOPが公開されました。 安心と実績のシャフト映像! こちらからのオーダーは 「人体。落下。裸身。 ソウルテイカー本編に匂い立っていた乱歩的な猟奇性と変態性をもった、 ゲームOPらしくないOP。むしろPVと思ってほしい」 というものでした。 新房監督のコンテからかっとんでいました。 出来上がったOPは桜祭りどころか桜無双でした。 イメージの洪水なだけあって、一度目より二度目、二度目より三度目、と中毒性の高い映像です。 ナンバーワンではなくオンリーワンが望まれるCCCにおいて、 これほど相応しいOPアニメはまたないかと。 んで、ここから裏話。 あのOPにはディレクターズカット版が存在します。 ゲーム版ではアルターエゴ達やカルナのワンショットが入りますが、あれはあくまでキャラクター紹介のサービスカット。 真ver.はそのあたりをカットし、より新房監督の意図を反映してもらいました。 PSPの容量的に一部正しく表現できない箇所があるため、(画像が潰れるのじゃ……) ゲーム中での収録はできませんでしたが、いずれ違うカタチでお届けいたします。 (といっても映像的に違う箇所はそれこそ2秒ぐらいだけど、その2秒に拘るのが監督業の仕事であり責務なのです) ともあれOPも公開され、CCC発売まであと少しになりました。 ……思い起こせば2012年の×月。 めちゃくちゃきついスケジュールにも拘わらず、 それでも仕事を受けてくれたシャフトさんでの会議室。 久保田社長「主人公は男性と女性がいるんですね。……うーん……これ、僕の口から言っちゃいけない事だけど、二つあった方がいいですよね? 新房監督「そうですね。男女別ver.があった方がみんな嬉しいだろうし、やらないと」 なんて、さらりと交わされた素敵なやりとりを今になって思い出しながら。 ■■■ それはそれとして、「LOOPER」を観てきたよ! 2013年は初頭から良作ラッシュの映画界ですが、 そのトップバッターとして期待以上の内容でした。 簡単に言うと 「未来では情報管理によって殺人行為はすぐに発覚してしまう。 その抜け道として、マフィアたちは未完成のタイムマシンで “殺したい相手”を過去に送り、過去の殺し屋に殺させるシステムを作り上げた。 主人公はその“未来から送られてくる、もう何の抵抗もできない誰か”を ルーチンワークのように処理する殺し屋―――ルーパーの一人である」 という出だし。 二時間にたっぷりつまったタイムリープ観念。パルプ・フィクションを思わせるストイックかつソリッドな画面作り。時間操作が生み出すおぞましい犯罪。最底辺にいる自分と、そのままに成長した自分との対決。ループするカルマ。ループする憎悪。そして安心のブルースさん無双。 ついこの前に観た「TIME」が出だし10分最高、残りどうしてこうなった……な事もあり、最後まで筋の通ったSF短編を味わわせてもらいました。 ひりつくような二時間を味わいたいなら是非。 ……その、レインコートが“いかにして犯罪王になったのか?”のくだりだけは力技だったけど、二時間であの話をするのならそこは重要じゃないのであれぐらいのシンプルさで流すべきだよね! |