2004/4/6 : 空の境界・限定愛蔵版について(きのこ) |
仕様が正式発表されました。 このような事は本来するべきではないのですが、値段が値段なだけに、予め注意を呼びかけておこうと思います。 まず、初見の人は手を出さないで下さい。 プレミアとかもつきません。アレは本というよりインテリアの類です。数少ないであろう、空の境界が大好きだっ!という人で、立派な装丁の本とかもう眺めているだけで幸せだっ!という人にしかご満足いただけない物です。 逆に、そんな条件を満たしている方なら、あの値段にも納得してもらえるかと。 次、色気なんてねーです。 通常版の表紙カット(これが素敵なのですよ奥さん)さえありません。もう本というより金属片。読む事を前提に作られていない本という矛盾。 そんな訳で、たまに読み直したい、今回初めて読む、という方は通常版の方を是非。 最後に品質。 信じられないお話なのですが、あの値段のクセにコストギリギリです。それぐらいのクオリティ。 某マンガ家さんが 「ポ○モンがいくら売れようが、オレには一銭も入ってこんっ……!」 と某国からの殺し屋さんを撃退しましたが、本気でそんな感じです。 確認いたしますと、愛蔵版は特殊装丁の上下巻と数十頁程度のパンフレット、全ての元凶(笑)とも言える収納箱の三点セット。 おもいっきり豪華なのですが、その豪華さは時代に逆行した豪華さなのです。 例えるなら某有名ブランドのチョコレート。一万五千円のチョコってどんなだー! と見てみたらむしろチョコを収納している箱が一万円、みたいな。 これで愛蔵版がどんな品物なのか、おおよそ理解して貰えたと思います。 講談社としても危険な試みでしょうが、自分にとってはもっと危険な試みです。色々な意味で。ああ在庫が怖い。 ですが、最後に。 あれだけの本を作ってもらえた自分は、とんでもなく幸運なのだと思います。 企画をしてくれたO氏に感謝を。 |