2009/9/30 : EX:(きのこ) |
◇ 「RPGというジャンルで、Fateを破壊させてください」 男は静かに告げて、青一色に染められた企画書を提出した。 ◇ 詳しくは今週木曜発売のファミ通を参照のこと。 タイコロ以降、多くのFate企画を蹴ってきた自分ですら「その発想はなかった」と唸らされた怪物です。 しばらくは「ふーん」と生温かい目で見守ってやってください。 しかして刮目して見よ。 この世界で誰よりも“もうFateから解放してくれ”と時々思ってしまう菌糸類が、気が付けばノリノリで設定厨に戻っていたほどの破壊と創造を。 さあ――― Fateの皮を被った、まったく新しい、おぞましい何かを見せてやる。 ■■■ ここからいつものチラシの裏。 「DARKER THAN BLACK -黒の契約者」のブルーレイBOXがでーまーしーたーよー! 見ていなかった人はこの機会に是非見てほしい。 当時、自分も「丁寧に作られた伝奇アクション」としてなんとなく見てましたが、MI9の面子が出てきたあたりでこれは大人による、大人のための能力者ものだ、と確信した名作です。 分かりやすい派手さを徹底的に廃した、しかしコミック的なエンターテイメント。 二十代後半にさしかかったオタクにはたまらん。 伝奇ヒーローものではなく、伝奇諜報ドラマとして見るとしっくりくるよ。 (例えば仮面ライダークウガ。あちらはヒーローものでありながら警察内の活躍を真摯に描くことで“異物と社会”を共存させていましたが、こちらも同じ丁寧さを感じるます) 「能力者もの」はもう一家に一台、どこにでもある基本的な設定になっていますが、ダーカーはそのあたりも魅力的に料理しています。 はじめは「ふーん」と流す程度ですが、少しずつ能力の成り立ちを証すことで「なるほど」と腑に落ちる。 (クラスマックス手前の「流星雨」というタイトルを見たときにぞわっと震えがきた。あの世界のルールを知っていると、もうタイトルの時点でホロリと……) 作画、背景美術、脚本、すべてのクオリティも最後まで恐ろしく高く、むしろはじめからブルーレイで出せと……と言いたくもあるのですが、あの頃はまだブルーレイは普及してなかったから……仕方……ないのだ…… そうだ、逆に考えよう。 やっと美しい画面でヘイさんの鍋さばきが見られるのだと…… |