2011/4/3 : 青春は続く。(きのこ) |
はい。 毎週小物になっていくヘッド(笑)のクズっぷり楽しむ痛快主人公無双話、 「STAR DRIVER」ついに最終回……! 多く語る必要はありません。大満足でした。 足りないもの(まだ見せてほしい後日談とか)だらけなのに、お腹いっぱいにさせるというとんでもない力技を見せつけられた。 いや、白状すれば不安でしたとも。愛すべき青春謳歌&バカアニメとして毎週楽しみにしてきた俺でも、ホントにこれあと一話で終わるのか、何もかも投げっぱなしなんじゃないかと。 が、その「投げっぱなし」そのものをテーマにもってこられたらもうぐうの音もできない訳で。そもそも青春の一ページにおいて、あの程度の事件は一年生の時の文化祭程度のレベルなのでしょう、ええ! あの魅力的なキャラクターたちの後日談なんてものは僕らが勝手に想像して楽しめばいいのです。俺?俺はいまイブローニュを優しく慰めているよ。でもイブローニュは生還した○○○くんに夢中だよ。チクショウ、青春は残酷だな!綺羅星☆! なにより素晴らしかったのは「どっちつかずヒロイン」ワコの「どっちつかず」さをクライマックスにもってきたところ。視聴者側が 「どっちを選ぶの? というか、なんで二股を維持してんの?ビッチなの?虚淵玄好みの女なの?」 とウヤムヤっとしていた問題を、最終決戦に合わせて語らせる手法は発明ではないでしょうか。 彼女とはまったく関係のない映像の激しさ、状況の激しさ。あの「大問題」に「小問題」をリンクさせる事で、彼女がどれだけ苦しんできたのかを表現する。恋する少女にとっちゃあ世界の終わりと同じぐらい、“あの問題”は辛くてどうしようもないものだったんだよ、と。 もちろん、彼女の悩みに解答はない。問題は解決できない。 「これで万事収まった、綺麗におしまいですよ」なんてエンドロールは存在しない。旅は続いていく。タクトという星の王子さまが自分の星に帰るにしろ残るにしろ、彼らが大人になるまで物語は続いていく。そして分別がつき、限界が見え、居場所を作ってしまった時にようやく若者は思うのだ。「ああ、俺の旅はもう終わっていたんだな」と。 そう思うと、ヘッドが執着していたものが何なのか、ちょっとだけ共感できたりできなかったり。 ともあれ、文句なしの最終話、ありがとうございました。 あとはまどか☆マギカがどこまで高く飛ぶかだけど、もういいよ、11+12話でいっそ劇場版にしちゃえよ、とも思うきのこであった。 ……まあ。 欲を言えばスガタとタクトの友情の構築過程をもっと緻密に描いてほしかったけど、榎戸さんに言わせれば「男同士で風呂入ってる時点でマブダチじゃん?」という事なんだろうなぁ。ええ、実際その通りですよね。 それはそれとして、「夜間飛行」という劇団名だけでサン=テグジュペリを連想しろ、というのはハードル高すぎだぜ制作陣。 |
2011/4/23 : 全方位全時間/問答無用因果改竄しあわせビーム(きのこ) |
まどマギが終わった。近しい人が脚本をやっているコトもあり、いつもの「ここが好きなんだけど、君はどう思う?」感想は控えたく思う。隣の席に座っているライバルをベタ褒めするとか、明日から学校で顔会わせるとき恥ずかしいジャン? などと言いつつも、ごちそうさまを言う礼儀は心得ているので一言。 いい脚本、いい演出、いい監督、いいスタッフが作ったアニメは、かくも楽しく、美味しく、舌に熱い。 2011年初等からたいへん素晴らしいものを見せてもらった、ありがとう、そして、ありがとう! しかし。最終回はどんな話だったの?と人に訊かれた時、 「Gまどか大勝利! 高次の宇宙にレディ・ゴー!」 というフレーズが頭に浮かんだのだが、何も間違っていないですよね、うん。 |