2014/11/10 : お疲れさまでした。(きのこ) |
すごかったよね。今月のコンプティーク。 最後までアマゾン愛に溢れたドラゴンズクラウン。 くそったレズの活躍を振り返るセレクター特集。 ヤクザ天狗=サンの格好よさと崖っぷち893任侠。 うちの相棒の病気がまたぞろぶり返した謎の表紙。 そして―――見開きの皇帝陛下の愛らしさと、二人のゴールインの美しさがな! はい。Fate/EXTRA 漫画版、今月号にて堂々完結と相成りました。 数あるコミカライズの中でも「格闘ゲーム」と「RPG」のコミック化は至難の業です。 原作の再現を求められながらも原作通りにやると漫画として成立しない。 そんな無茶ぶりを終始笑顔で、かつ、溢れるセイバー愛で完結まで走りきってくれました。 おつかれさま&ありがとう、マスター・ろび〜な。 約三年半もの間、月の聖杯戦争を戦い続けたアナタに感謝を。 ―――だがしかし。 ろび〜な先生の戦いはこれからだ! むしろここからが本番だ! (色んな意味で)(色々とアレな)女の子たちと戦うRPG。 Fate/EXTRA CCC ろび〜な版、2015年・春からはっじまっるよーーーーー! ◆ うん、そうなんだ。 なぜたけのこ星人さんのキャス狐EXTRAが「CCCから派生した、もう一つのCCC」だったのか。 なぜ素直にキャス狐をヒロインにしてのCCCをやらなかったのか。 ようは正史であるろび〜な版、外伝であるたけのこ星人版、 どちらも楽しめるように「違うCCC」をやってもらうたい、壮大な野望があったのだッ……! そして2014年冬、すべての野望は成就した。 いいよね……ろび〜なさんのCCC予告カット…… ノーマルサイズの嫁セイバーでさえあれなんだぜ……リップとかどうなっちまうんだホント…… なに、アーチャーとギルはどうした? いいんだよアイツらは、いま毎週スタイリッシュに活躍してんだから。 だがライダーさんの逆輸入なら考えない事もないきのこなのであった。 ◆ とまあ。 元祖Fate/stay nightはufoさんの手で新生している真っ最中だけど、 EXTRAもこれから。これからでござる。まだまだなんか続くでござる。 せっかくの電脳もの、せっかくのインフレSFものなんだし。 困った事に、やりたいネタはまだ半分も使い切れていないんだ。 |
2014/11/26 : 夜が明けたら。(きのこ) |
いよいよ明日になりました。 『Fate stay night』のあり得たかもしれないエピローグ。 誰かの、あるいは貴方の望む虚ろな楽園、『Fate/hollow ataraxia』Vita版の開幕です。 ufoさんのアニメとアーティストAimerによる新規オープニング、 もう何時間収録したんだよとつっこみたくなる声優さんたちによるフルボイス、 新しいハードでの操作性の向上、携帯性、お手軽感、 そしてやりすぎな追加新作「カプセルさーばんと」を搭載して、 ガガッと明日には店頭に並ぶって寸法さ! ところで、hollowと言えばOPである。 わりと根強いファンも多いと聞く、あの静と動のOP。 今回は新規アニメーションになるという事もあり、曲も新調するコトになりました。 TM「OPをアニメにしたいけど、ufoさんはstay nightの制作でメチャクチャ忙しいからなんとか他の制作スタジオさんに掛け合って……」 近藤社長「えー、なんで? うちでやるよー?」 三浦監督「他に譲りたくありません。作りたいです」 TM「いやでも、今まさに鉄火場ですよねそちら!?」 ufo「そ こ は な ん と か す る 」 これである。そしてなんとかなった。 こんな感じであっさりアニメOP制作は決定した。 そうなるとあとは曲の問題になるのですが、こちらに関してはきのこと武内にも明確な希望があった。 TM「ホロウはステイと違って観念の話だから、メジャーな曲調ではなく、心の情念、琴線をかき乱すものがいい。たとえばAimerさんみたいな。いや、Aimerさんはムリだろうから、なんとかあの路線の曲調で、」 アニプレ「ほう、Aimerさんですか」 −−数日後−− アニプレ「あったよ! Aimerさん!」 TM「で か し た ! 」 このように、無茶振りも言ってみるもので第一志望はあっさり叶ったのでした。 かくして制作はスムーズに進み、期待以上のものがAimerさんから届けられました。 第一OPのデモとして『broKen NIGHT』はもう流れているけど、 第二OPの主題歌『holLow wORlD』こそ、まさに「2014年のhollow」に相応しいハードソング。 さすがAimer、ハートにズンズンくる! 重く、辛く、そして一筋の救いが見える曲調は、hollow後半戦を端的に表現してくれています。 そして。そしてそして、新曲はそれだけではないのです! にゃんとED曲のアレまでAimerさんにカヴァーしていただきました。 27日配信のパッチを当てるとAimer.verのED曲に切り替わります。 こちらもメチャクチャいい「新生」なので、ぜひ発売日はパッチを当ててほしい……! ◆ ところでこんな日記を書いているきのこはいま、 送られてきた製品版をメーカー特権で遊んでいる真っ最中なのだった。 いや、その、自分で言うのもなんだけど面白いよコレ!? 何が面白いって、もう色々忘れているところが(待て ボイスが入る事でキャラクターがより“生きている”ように感じられるのは当然として、 Vitaの解像度のおかげで、とにかく文字フォントが美しい&読みやすい。 今さらながらノベル型ADVってのは電子書籍の究極系なんだと再確認した。 あとはもうお約束の注意点として、ネタバレは禁止だよ。 特にカプさばマテリアルは絶対にクリアまで見ない事。 ……カプさばも、その、内容があまりにもフルスロットルなので…… プレイはホロウクリアまで我慢した方がいいと……思う……すまん、やりすぎた。 各ステージボスのコンセプトは「そのキャラクターの究極系(ただしマイナス方面)」 なので、覚悟して遊んでほしい。 hollow本編はもう隙間のないピースの欠片みたいなものなので、 本編にねじ込める追加は難しい。 その代わり、TMとして追加できる新規要素はすべて『カプさば』に詰め込みました。 なので、せめて一週間ぐらいはその内容をぼやかしてほしい。きのことの約束だぞ。 ◆ ―――さて。じゃあ、最後に真面目な話をしよう。 思い起こせば10年前。 一つの終わった物語の「続き」を書くことに嫌悪感を抱き、 ファンディスクというモノがどんなものなのか自分なりに突き詰め、 当時の自分に出せる答えを叩きつけたのがこのhollowでした。 物語はたいていハッピーエンドで終わるし、 我々の人生にも“最高の瞬間”というものはある。 目的を果たした時。夢を果たした時。結婚した時。子供を授かった時。 人生において「それ以上はない」という充実感。 それが自分の生まれた意味だと実感し、これが自分のゴールなのだと拳を握らずにはいられない瞬間が。 なるほど、第三者から見ればそれは素晴らしい物語に映るだろう。 ……けれど、人生はそこで終わる事はなく。 ハッピーエンドとピリオドが打たれた後も、私たちは生きていかなければならない。 そして晩年になって誰もがふと思うのだ。 あそこで終わっていれば、私の人生は完璧だったのに、と。 完結した物語の続編を望む、というのはそういう事だ。 ユーザーが望む“ハッピーエンド”の続き。 物語が拒む“ハッピーエンド”の続き。 “その後”を望むという行為は、望みは、本当に 美しい/醜い ものなのか。 そんなテーマを根底に起きながら、 『Fate/stay night』でやり残した事を語り終える。 それが『Fate/hollow ataraxia』というタイトルにかけた決意だった。 当時のスタッフの尽力のおかげで、そのハードルは十分にクリアできたと思う。 当時の自分は今より頑固で、偏屈で、後ろ向きだった。 「hollowの後ではもうファンディスクは作れない。」 そんな事をよくスタッフにこぼしたのも、今では遠い過去の話。 エンドロールは流れても、生きているうちは回り続けるのが人生だ。 ……まあ、そのリベンジというか発展系をCCCでやっちまったんだから、 自分でも強欲だな、と呆れかえることしきり。 そんなhollowの結論に至るまで人生約30年間を費やした。 30年間も? いや、30年間だけだ。 なあに。人間、生きてりゃもう一回やれるさ。 |