竹箒日記 : 2017/03


2017/3/26 : イベント!(きのこ)

「…かくせい…したのか…?」
           (悪魔のメムメムちゃん・二巻の超クライマックスより抜粋)

場違いである事は重々承知していますが、それでも誘惑には勝てなかった……
だって2016年のオレを支えてくれる希望の一つだったんだ……
そんな訳でジャンプコミックス『悪魔のメムメムちゃん』の帯文を書かせていただきました。
辛いとき。悲しいとき。
頭をからっぽにしつつ明日に希望を持ちたいとき。
そんな時に心にほわっと余分の出来る素敵な作品ですので、気になった方はケーキ感覚で手にとってみてください。
甘くて美味しい、でもお腹にずっしりくる重さです! いやホントホント。


 ◆

Fate関連、アニメジャパンで色々と発表がありましたね!

歌う円卓城。
俺の嫁三部作・花。
ぐだぐだバーサーカー祭り。
プリズマ士郎。
ケイローンPによるサーヴァント育成計画。
澄みきった青色のビジュアルが爽やかな結末しか予感させなくて安心するよねそれはそれとして皇帝陛下の胸おっきくていいな、な最後の再演。
いつも石を10個くれる優しいソルトお兄さん。
あと、おまけのスペシャルコラボ。


ははは、そうなんだ。
裏方に回ると言ったな。すまん。あれはあからさまな嘘だ。


それにしても誰なんだ、あのグレートデビルな後輩系シルエットは……くそう、英霊オレのライブラリを持ってしても該当するサーヴァントがちっとも思いつかない……! でも安心してください、見えているのはパンツではなくレオタードなので審査も余裕で通っています!

まだ細かな情報は開かせませんが、執筆は終わっているので後は良きタイミングで、良きお祭りが出来ればと思います。
スケジュール的には厳しかったのですが、我、このイベントの為にFGOを始めたと言っても過言ではないので、できる範囲で全力を尽くさせていただきました。
まだ開始まで幾ばくかの時間がありますので、CCCが好きなユーザーさんはこの隙にFGOを、FGOユーザーさんはFate/EXTRA CCCをクリアしておいてくれると嬉しい。

 ◆

一方、アニプレブースで映像を流していた四月からの新番組、
『Re:CREATORS(レクリエイターズ)』。

PVを見ればそのクオリティと広江礼威絵の美しいアニメライズ化は分かるのですが、
「肝心のお話はどんなジャンルなのか?」と伝わりづらいと思います。
自分もそうでしたが、試写会で内容を知ってから
「これは前情報は極力カットしないと作品が死ぬ系の怪物だ」と痛感しました。


「ふーん、このアニメも作画がいいな。でもグルメになりきったボクたちの舌は『クオリティが高い』だけじゃ食いつけないんだよね……よくある展開だし、もう食べ飽きた設定だし。
 まあ、とりあえず一話のラストまでは見るけど……ん?
 んんんん……!?
 あれ……ちょっと待って、これそういう話なのか……!?」


以下、三話まで視聴ノンストップとなりました。
漫画、小説、アニメ、と多くの娯楽を楽しんできたユーザーほど、
『レクリエイターズ』は突き刺さると思います。
とにかく宣伝がおとなしいのでみんなまだノーマークだと思うけど、
どうかその気持ちのままこの物語に足を踏み入れてほしい。


熱望され、応援され、氾濫しきった多くの世界。
超越能力を持つ下位世界のものと、
空も飛べない上位世界のものたちの現実。
一話ごとに増していく速度と深度。
敵は何で、誰なのか。
僕らは何をして、何を得たかったのか。
いずれ牙を剥く物語の多重構造。
しかし、誰に牙を剥く?
語るまでもない。このアニメを見ている貴方。
……いや。2017年に生きている、君とオレにだ。


思えば昨年から「ユーザーに娯楽との接し方を問いかける」作品が多く出てきたと思います。
大衆の総意と自己の正義を対決させた『P5』、
『娯楽』を楽しむ事の露悪的な本質と、その先にある救いと意味を描ききった『ニューダンガンロンパV3』、
虚構であれ、物語中に生まれた知性の容認と、物語を変革する為にはこれほどの覚悟が必要なのだと叩きつけてきた『ニーア・オートマタ』。

その流れ最先端にいて、また違ったアプローチで斬り込んでくるのが『レクリエイターズ』だと感じました。
四月、そして五月になってからどんなダメージを与えてくれるのか、今から楽しみでなりません。




次月の日記 / 日記トップへ / 前月の日記

Copyright (C) Takashi Takeuchi & Kinoko Nasu All Rights Reserved.